筆者が実際に行った事例をご紹介したいと思います

目的

 移行元銀行のキャッシュカードが、統合先銀行でも問題なく
 使用できるように、キャッシュカードを作成、統合先システムで
 移行データのテスト・検証ができるようにします

手順
移行テスト向け キャッシュカードの発行

 筆者および預金のベテラン開発者2名がステージング環境で
 カード発行のオペレーションを実施します
 その後、カード発行データを印刷会社に送付し、
 キャッシュカード(★1)を作成します

移行テスト向け SQL(INSERT文) 作成

 移行テストの都度、キャッシュカード(★1)を使用します
 簡単な手順で実現できるよう考慮したすえ、次の方法を考案しました
 まず、20年来開発で利用している DB検索ツールで対象となるデータを
 EXCELファイルに出力します
 新たに SQL生成ツールを作成し、EXCELファイルから
 SQL★2(INSERT文)を生成します

移行テスト全体フロー

 移行テストでは、本番環境からステージング環境へ DBをコピーします
 そのあと、作成した SQL★2(INSERT文)を実行し、
 キャッシュカード(★1)に必要なレコードを再作成します
 つづいて、DBエクスポート、ファイル転送、さらに統合先で
 移行データ編集を行い、移行テスト環境へロードします
 事務部門や営業店等で、キャッシュカード(★1)を使い、
 移行データの検証を行います

結果

 SQL★2(INSERT文)生成ツールは約1週間で作成しました
 再作成したDBが正確に復元されている検証には時間を要しました
 仕組みをシンプルにしたことで、SQL★2実行は10分程度です

 一度も使う機会は無かったのですが、万が一を想定し
 SQL★3(DELETE文)も作成、追加データ削除の準備もしていました